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学資保険は必要ですか?

学資保険は必要ですか?

私個人的な意見ですが…

昨年10月にお子様が産まれた方から、

「学資保険ってどこがいいですか?」

というご相談を受けました。
まず、少し学資保険入るの前提???という感じだったので、

「学資保険っていります??」

という逆質問をしてしまいました。
正直なところ、私は全くをもっておすすめできません。

学資保険をおすすめできない理由

では、私が学資保険をおすすめできない理由を説明します。
なお、私は「子どもが産まれたら学資保険に入るのが当たり前」とかいう~するのが当然みたいな考え方は大嫌いです。
型破りなファイナンシャルプランナー相談になってしまうかもしれませんが、ご了承ください。

①途中で解約できない

これが一番大きな理由かもしれません。
そう、途中で解約できない。

誤解しないでいただきたいのは、解約が全くをもってできないというわけではありません。

しかし、
途中で解約すると、今まで払い込んだ保険料よりも少ないお金しか戻ってこないんです。
つまり、損をするということですね。

これは保険に入るみなさんにとって大きなハンデです。

未来なんて誰にもわからない。
大学に進学するつもりで用意していたのに、高校卒業後に就職することになった。
これならまだいいんですが、
小学校から私立に進学させることになって、6歳で多額のお金が必要になった。
学資保険を解約するしかない。となれば、あ~~あとなります。

②インフレリスクに対応できない

ソニー生命学資保険の1例です
ここで、比較的返戻率の高い(あとで説明します)
「ソニー生命」の学資保険の一例を紹介します。

月々9,020円を18年納めるもしくは1年に107,428円をどばっと18年間納めて、
18年後に200万円を受け取るという保険です。

現状であれば、
大学入学時に200万円あれば非常に助かるかと思います。

しかし、極端な話ですが、
入学時にインフレ(物価が上がること)で入学時に500万円かかるとなったらどうでしょうか???

もちろん助かるかとは思いますが、これでは足りません。

普通であれば、インフレになればそれに伴って給料も上がるなどの影響が出ます。
しかし、保険は影響を受けないんです。
18年後、物価がどうなっているかはわかりません。

リスクとは、危険なことでは実はないんです。
「わからない」ことだということを知っておくといいのではないでしょうか。

学資保険ってリスクないんじゃ…とよく言われたりしますが、
いいえ、とんでもありません。
十分リスクはあります。

③その割には返戻率が低い

「返戻率」とは、
保険料として払い込んだお金の何%が戻ってくるの?というものです。

先ほどのソニー生命の例の左ですと、
受取金額2,000,000円÷保険料払込総額1,948,320円=102.6%となります。

2%増えるのなら…と思ったそこのあなた!!
完全にだまされました~~。

18年で2%ですよ…

まず、%にするから騙されるんですよね。
金額で考えてみてください。

先ほどの例では18年コツコツ納めて増えたの51,680円ですよ?

さらには、年利(1年間の増える割合)で計算すると、



0.3%以下


です。
これで途中で解約したら今まで払い込んだ保険料より少ない金額しか戻ってこない…
みなさんの大切なお金を他人に預ける理由ありますか??

④あくどい保険会社もあります…

保険会社の工夫??なんでしょうかね、
かんぽ保険の例を紹介します。
一度見積してみてください。

入学時300万円で

月額 15,870円
   (基本契約14,820円+特約1,050円)

となっています。

特約ってなんやねん…
と確認したら医療保険(1日入院したら4,500円など)が入っています…。

もちろんはずすこともできますが、
そのへん何も気が付かないといつの間にか特約がついたまま契約している…という形にもなりかねません。

ちなみに、
府民共済なら月額1,000円でもっといい保障内容ですよ。

間違ってはいけません。
保険会社はみなさんのお金を増やしたくてやっているわけではありません。
自分たちの給料が欲しくてやってるんですよ。

でもメリットもあります

デメリットばかりではなくて、もちろんメリットもあります。
紹介しておきますね。

①死亡保障がついています

もし契約者(基本親のどちらかだと思います)が死亡した場合、
保険料の払い込みは死亡した時からしなくてよくなり、
受け取るのは満額受け取ることができる、というものです。

もちろん死亡保険に入っていればいいやん、ということにはなりますが…。

②自分で貯めることができない人に

計画的に自分で貯めていたほうが、
何かあって多額のお金が必要となるときに安心ではあります。

しかし、中には
「手元にお金を残しておくと使ってしまう…」
という方もいらっしゃいます。(私も実は…)

そういう方には、
月々引き落としてもらったほうが確実に貯めることにはなりますね。

まとめ

最初のブログでも書いたのですが、
「人それぞれ」です。

私は、
学資保険は入らずに、
①自分で貯める
②銀行の定期預金に預ける(利息はそれほど変わらないが解約しても元本は保証される)
③リスクもあるが、積み立てNISAや外貨保険などで運用する
方法がいいのではないかと思います。

ぜひオンラインも対応している、
大阪府和泉市のファイナンシャルプランナーの私にマネー相談してください。