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死亡保険は必要か?

死亡保険は必要か?

死亡保険は必要か?

最近、死亡保険のチラシやCMをよく見かけます。

イヤな話で申し訳ないですが、おそらくコロナの関係で、高年齢層の死亡が話題になってたりすることが多いので、
それに便乗してのことだと勝手に思っています。

でも死亡保険って本当に必要なのでしょうか?
マネー相談ファイナンシャルプランナーの私が検証したいと思います。

答えは実に簡単です。

正解は「人によります」。

拍子抜けしました?

例えば、私残念ながら独身ですが、
そのような人が加入する必要は全くありません。
葬式代だけの貯金があれば問題はないでしょう。


しかし、うらやましいのですが世帯持ちの人はどうでしょうか。
もちろん話は変わってきます。
ある程度の死亡保険は必要だと考えます。

もちろん、遺族年金など手厚く保護されていることも重々承知していますが、
それだけでは足りないというのが本音でしょう。

残された人のことを考えて加入するのが死亡保険だと思っていただきたいです。

なぜかやらない「保険の見直し」

しかし、世帯持ちの人でも、
年をとればとるほど状況は変わってきます。

子どもが成人して、
ご自身と奥さんが余生を送れるほどの十分な貯金があったとしても、
なぜか保険の見直しをしない。

原因はおそらく「保険料が安いから」でしょうか。

そう思ってしまったみなさんは、
完全に保険会社の罠にかかっています。

その死亡保険、もしかして自動更新なのでは…
ああ、やってしまいましたね…

死亡保険は半分以上の人が損をする保険です

チラシの内容を中心にお話ししていきます。

保険は確率論で成り立っています。
ここ非常に重要です。

保険は確率論です。


保険会社は確率にのっとって、保険会社が損をしないようにちゃんと設計されています。

我々は月々決まったお金を支払います。
保険会社は集めた保険料で、死亡した人の家族に保険金としてこのチラシの死亡保険だと200万円を支払います。

この保険は死亡保険なので、加入している限り原則として保険金を支払うことになるわけです。

ええ50歳の人だったら月々1,120円支払っていれば死んだときに200万円もらえるんでしょ?
だったら得するやん!って考えてしまうでしょ?
もう落とし穴にはまっていますよ。

それは50歳に亡くなればそうなります。

極端な話、死亡保険に入って1ヶ月後に亡くなればもちろん(不謹慎ですが)儲かります。

そこで
出てくるのが確率論なんです。

そんな人めったにいませんし、そうなっても別の人からちゃんと回収できるようになっています。
次で解説します。

死亡保険の仕組み

死亡保険は「更新制」なのをご存知ですか?

ほら、ちゃんとチラシにも正しく書いてあります。
「保険期間 10年」だと。

つまり、この保険は10年ごとに一旦契約が切れて、
別の契約を結び直すということが必要になります。

もちろん、そのときに保険料は見直されるというわけです。

例えば、この保険に50歳で加入したとします。月々1,120円払うわけですね。
10年後の60歳で新たな保険料で契約が結ばれます。
表で言うと、2,200円というわけです。

今、男性はだいたい80歳まで生きるんですよね?

50歳~10年間  月々1,120円×12ヶ月×10年=134,400円
60歳~10年間  月々2,200円×12ヶ月×10年=264,400円
70歳~10年間  月々5,316円×12ヶ月×10年=637,920円

ここまでで約103万円の保険料を支払っています。
もし80歳以降に継続してこの保険に入っていたとすると、
おそらく月々13,000円くらいでしょうから、86歳まで生きていたらもうそこからは完全な損になります。

この倍々以上になっていく保険料ヤバくないですか?
保険料払えなくなったら解約することになりますが、
解約しても1円も戻ってこないんです。つまり保険料分大損ということです。

解約もちゃんと計算の上である程度安い保険料になっているんだと思います。
えげつないところは、80歳の時点ですでに赤字ということもあります。

再度言いますが、保険会社が損になることはないです。
ということは、みなさんが他人の保険金を支払い、保険会社の社員の給料まで払っている。
長生きすればするほど損をする死亡保険なんて、特に高齢者に向けてなんて必要なのでしょうか?

ご自身で貯めていたほうがよっぽどいいんじゃないでしょうかと私は主張したいです。

保険は助け合いと言っていますが。

保険は助け合いの精神で成り立っているもので、その考えは非常に尊いものです。

しかし、いらない保険にまで入る必要はないです。

死亡保険にしても、
現段階で誰に、いくら残しておく必要があるのか?
そこを明確にしたうえで、入るのであれば入るようにしましょう。
死亡保険は原則としてあなたに入ってくることはないのですから。

私は大阪府和泉市のファイナンシャルプランナーですが、
マネー相談をオンラインでもやっていますので、(ちょっと辛口かもしれませんが)
何かありましたらお問い合わせください。